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各々の地域で慢性胃炎、消化性潰瘍別に感染率を対比した。
2)ABO式・Lewis式血液型の表現型とH.pylori感染率

 

岩美町民群の対象225名から得た末梢血赤血球を試料に、抗血清を用いる常法で、全例のABO式およびLewis式血液型の表現型を検査した。そして、ABO式別、Lewis式別またABO・Lewis式の組合わせ別に各型の感染率を算定した。
3)H.pylori臨床株における赤血球凝集反応
H.pylori臨床株の赤血球細胞付着能における半定量的解析を目的に、前記対象の一部の者の赤血球を試料に、臨床菌株と反応させて凝集程度を調べた。ABO式とLewis式血液型の表現型の全種類の組合わせを用意し、作用血球とした。この赤血球浮遊液に加える菌液を倍々希釈し、凝集を呈す最大の希釈倍数を凝集価として、その平均値を各型別に算出した。なお、一定の菌液が得られるよう、吸光度計にてその濁度を測り、これを菌数の代用として用いた。
4)Lewis式血液型の遺伝子型とH.pylori感染率
Lewis式血液型は、Lewis(Leと略)遺伝

 

 

 

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